驚異の成果!Amazonプライム感謝祭で初見購入者が70%に達する!

Amazonについて

Amazonで特に注目度の高いセール・イベントのひとつに「プライム感謝祭」があります。売上を伸ばす大きなチャンスとして見逃す手はありません。今回は、感謝祭中のユーザー傾向についての調査結果をご紹介します。ぜひAmazonマーケティング戦略にお役立てください。

Amazonの3つのビッグセール

Amazonでは年間を通していくつかのセールが開催されます。なかでも、例年7月に開催されるプライムデー・10月に開催されるプライム感謝祭・11月に開催されるブラックフライデーは「ビッグセール」と呼ばれています。このほかにも1月の初売りセール・3月の新生活セールなどもありますが、割引率が特に高く注目度が高いのが上記の3つです。

ビッグセールでは、Fire TV StickなどのAmazonデバイスやPC・家電などの高額商品、人気の高い日用品やファッションアイテムなどを中心に、さまざまなジャンルの商品がセール対象となります。

プライム感謝祭

プライム感謝祭は2023年に初めて開催されました。時期としては10月中旬で、2024年は10月19日(土)〜10月20日(日)に実施されました。2015年から開催されているプライムデーと同様、Amazonプライム会員にとって見逃せない大型セールとなっています。

プライムデーとプライム感謝祭が会員限定となっているのに対し、11月のブラックフライデーはプライム会員以外も参加可能です。プライム感謝祭とブラックフライデーは開催時期が比較的近いですが、人気商品は会員限定のプライム感謝祭がチャンスだと考えるユーザーもおり、セールの賑わいに影響しているかもしれません。

2023年のプライム感謝祭のユーザー傾向

株式会社ウブンが2023年10月に開催されたプライム感謝祭期間中のユーザー動向について行った調査結果を見ていきましょう。

なお、2023年はプライム感謝祭が初めて開催された年になります。それ以前にもプライムデー等の大型セールは行われていますが、2023年時点ではプライム感謝祭の認知度はそれほど高くなかった可能性があります。2024年以降は認知度が高まることによってこの調査結果から変化が起きていることも想定される点に留意してください。

約70%のユーザーが当日に初回閲覧

引用:https://www.ubun.co.jp/amazonsale-investigation-2023?_fsi=D5Su3q4G

こちらは、2023年のプライム感謝祭で購入したユーザーがどのタイミングで初回閲覧していたかを示したグラフです。赤色は9月第1週〜10月上旬にかけての感謝祭開催前、青色はプライム感謝祭当日です。全体として、約70%のユーザーがセール当日にページを閲覧していたことが分かります。逆に言うと、セール前に予めページをチェックしていたユーザーは約30%ということになります。

この数字はジャンルによってやや異なる傾向が見られます。Hard Line(家電・PC周辺機器等)では事前に商品ページを閲覧していたユーザーが約半数と、他のジャンルに比べて多くなっています。高額商品に関してはセール開催前にリサーチして購入を検討しておくことが比較的多いと言えそうです。

PV数が多いユーザーほど購買率が上がる

引用:https://www.ubun.co.jp/amazonsale-investigation-2023?_fsi=D5Su3q4G

このグラフは、ユーザーのPV(ページ閲覧)回数とCVR(購買に至った割合)を表しています。全体的に右肩上がりになっており、PV回数が増えるほどCVRが上がる傾向がはっきりと出ています。特に、1回閲覧したユーザーに比べて3回閲覧したユーザーはCVRが約2倍に伸びており、回遊性を上げることがCVR獲得に効果的である可能性が示唆されています。

引用:https://www.ubun.co.jp/amazonsale-investigation-2023?_fsi=D5Su3q4G

こちらはHard Line(家電・PC周辺機器等)のみを表示したグラフです。他のカテゴリと比べるとCVRが低いため、上のグラフではほぼ0に近いところで横ばいに見えていましたが、Hard Lineだけを詳しく見てみると6回閲覧まではCVRが上がっていることが分かります。購買金額が高い場合はやはりユーザーは慎重になるため、コンバージョンに至るためには他のカテゴリよりもさらに深い商品理解・ブランド理解が必要だと考えられます。

年に複数回セールで同じメーカーの商品を買うユーザーは少ない

引用:https://www.ubun.co.jp/amazonsale-investigation-2023?_fsi=D5Su3q4G

商品カテゴリごとに、年に何回セールで同じメーカーの商品を購入するかを表したグラフです。どのカテゴリでも共通して「年に1回だけ」というユーザーが圧倒的に多く、2回以上買うユーザーはごく僅かです。

Amazonでの大型セールはプライムデー・プライム感謝祭・ブラックフライデーの3つがありますが、毎回セールのたびに同じメーカーの商品を買うユーザーはほとんどいません。

引用:https://www.ubun.co.jp/amazonsale-investigation-2023?_fsi=D5Su3q4G

セール・商品カテゴリごとの割合を詳しく見てみると、1回のみ購入する場合、ブラックフライデーで購入するユーザーが最も多く、次いでプライムデーのみ購入、プライム感謝祭のみ購入は最も少なくなっています。但し、2024年以降プライム感謝祭の認知度が高まっていくと、感謝祭のみ購入するユーザーの割合も増えていくと予想されます。プライムデーでしか買わないユーザー・感謝祭でしか買わないユーザー・ブラックフライデーでしか買わないユーザーがそれぞれある程度の割合がいると考えると、3つのビッグセールをそれぞれ取りこぼしなくしっかり対策していく必要があると言えるでしょう。

プライム感謝祭対策を行うメリット

プライム感謝祭は、テレビCMなども活用して大々的にアピールされるため、多くのユーザーが流入します。感謝祭が行われる10月は、楽天市場でお買い物マラソンが開催される可能性が高いですが、スーパーSALEと異なりテレビCMなどによる宣伝は行われません。そのため、普段楽天を利用しているユーザーが感謝祭開催時はAmazonに流れることも十分予想できます。

ユーザーの流入が増えるため売上を伸ばしやすいのは言うまでもなく、感謝祭期間中に販売実績を伸ばすことがその後のSEOでも有利に働きます。感謝祭で売上が大きく伸びれば、セール終了後も検索結果の上位に表示されやすくなり、約1ヶ月後に開催されるブラックフライデーにもよい影響を与えるでしょう。

プライム感謝祭で行いたい対策

感謝祭での売上アップには、タイムセールや広告などの対策が効果的です。

2023年のプライム感謝祭では、タイムセールの申請期限は9/1でした。今後もおそらく同じようなスケジュールになると考えられるため、8月中には準備しておきましょう。

広告は、セール開催の6週間前をめやすに露出強化していくと効果的です。GV(Glance View・ページを見られた回数)という数値が高いほど良い場所に広告が表示されるため、セールに向けてCPCを少しずつ上げてGVを貯めることを意識するとよいでしょう。

なお、セール期間中の在庫切れを起こさないよう在庫をしっかり確保することも忘れないでください。単に販売機会を逃すだけでなく、SEOの悪化や広告ランクの低下という面でも悪影響です。セール直前はFBAが混み合うため、余裕をもってなるべく早めに補充してください。

驚異の成果!Amazonプライム感謝祭で初見購入者が70%に達する! まとめ

プライム感謝祭は、毎年10月に開催されるAmazonの大型セールです。テレビCMなども放映され注目度や集客力が高く、出品者にとっても売上アップに取り組む大きなチャンスです。感謝祭期間中のユーザー傾向としては、約70%がセール当日の初回閲覧で購入していること、PV数に連動してCVRが上がること、年に複数回セールで同じメーカーのものを購入する人は少ないこと等が調査から分かっています。ぜひこうしたデータをAmazonのセール対策の参考にしてみてください。