初めてECにチャレンジする際、ECモールに出店しようか、それとも自社サイトを立ち上げようかと迷うことがあるかもしれません。それぞれにメリット・デメリットがあり、ショップによって最適解は異なります。
今回は初心者でも挑戦しやすいという点でAmazonとカラーミーショップを例にとり、それぞれの特徴を比較してみました。
ECモールと自社サイト
ECモールとは(マーケットプレイスとも言います)、Amazonや楽天・ヤフーショッピングのように、さまざまなネットショップが集まるインターネット上のショッピングモールです。モール自体が大規模で多くのユーザーを抱えているため、ショップ自身の知名度や集客力がなくても売れるチャンスがあります。また、出店品数が多いことで商品群全体も魅力の一つとなりますので、1つの小さいサイトで探すより、沢山の商品の中から魅力的な自分が探している、又は出会わないような商品も見つけることができるのがECモールの魅力とも言えます。
自社サイトは、モールへ出店するのではなく自社で独自に立ち上げるネットショップです。モールとの対比で例えると、ブランドの路面店や個人商店のようなイメージです。集客については自力で工夫する必要がありますが、細部までこだわったオリジナリティの高いショップを作ることができます。最近では、shopifyなどの海外製も独自ショッピングカートや、baseやstoresなどの手軽に出店が出来てアプリでお店をPROできるなど手軽にネットショップが出来てしまう自社サイトも出現するなど自社サイトであっても自店舗や自社に合わせた出店が選択できる時代になりました。
Amazonに出店するメリット・デメリット
知名度と信頼感
Amazonといえば、利用者数も多く非常に知名度が高いサイトです。アメリカ発のサービスですが日本上陸からすでに20年以上が経ち、多くの人にとって馴染み深い存在です。
オンラインで買い物をするとしたら、初めて見るサイトよりも以前から知っている有名なところ・過去に使ったことがあるところのほうが安心という感覚は多くの方に共通するものではないでしょうか。Amazonに出店している場合、ユーザーは個別の出店者からというよりも「Amazonで買う」つもりで購入します。Amazonの知名度や信頼感を借りるような形で販売できるのはAmazonに出店するメリットのひとつです。
集客力
Amazonは、日本国内でGoogleに次ぐアクセス数を集めるWebサイトと言われています。
あるモノについて一般的な情報を知りたいときはGoogleで、買いたいと思っているときはAmazonや楽天でという使い分けはごく一般的です。集客力の高いAmazonへ出店することで、購入意思の強いユーザーに見つけてもらえるチャンスが広がります。
すぐに始められる
他のモールにはないAmazonの特徴として、カタログ形式のサイト構造になっている点が挙げられます。
楽天やヤフーの場合、出店にあたっては商品ページのほかにショップのトップページやカテゴリページなどを作成する必要があります。
Amazonの場合はショップのトップページや店舗カテゴリというものはないので、商品ページ用のデータを用意するだけですぐに始められます。既にAmazonで販売中の商品であれば、商品ページを作成する必要すらなく、価格等を登録するだけで非常に簡単に出品できます。
価格競争
Amazonは高い集客力がある反面、Amazon内での価格競争が厳しいのも事実です。
同じ商品ページに複数の出品者が「相乗り」するため、出品者のなかで最安値で出品することが非常に重要になります。現在の最安値より1円安い価格で出品したらすぐに別の出品者がもう1円下げて…という消耗戦に陥ることも多く、価格設定についてはかなりシビアに考える必要があります。
メルマガが出せない
楽天やヤフーショッピングの場合、購入時にメールマガジン購読にチェックを入れた方に向けてメルマガを発行することができます。メールからLINEのシフトが進む昨今、開封率や送客率は以前より下がってはいますが、集客手段のひとつとしてある程度の効果が見込めます。
Amazonにはこうした仕組みがないため、ショップとしてお客様との継続的な関係性を築いていくのが難しいという点はデメリットといえます。
カラーミーショップで出店するメリット・デメリット
独自色を出しやすい
カラーミーショップで自社サイトを作成する場合、Amazonに出品するのと比べてショップ作成の自由度が大幅に高くなります。
Amazonの場合、商品ページのレイアウトは予め決まっていて、カスタマイズできる余地はほとんどありません。
カラーミーの場合、商品ページはhtmlやcssでカスタマイズすることができるので、細部に至るまで思い通りのデザインを実現できます。もちろん、トップページや特集ページ等も自由に作成することができます。
ショップや世界観やブランディングを重視する場合、この点は大きなメリットです。
高利益率を狙える
自社サイトの場合、モールに出店する場合と違ってショップ内にライバルは存在しません。そのため、価格競争で消耗することなく、無理のない価格設定が可能です。
月額固定費だけを見るとAmazonの大口出品とカラーミーショップのレギュラープランはほぼ同コストですが、商品ごとの利益率確保という点で考えるとカラーミーのほうが長い目で見て安定感があるといえます。
自力で集客する必要がある
自社サイトの最大の課題は集客です。
Amazonの場合はそれ自体が圧倒的な集客力を持つため、特に宣伝をしていなくてもAmazon内検索で商品を見つけてもらえるチャンスがあります。
カラーミーショップの場合、自社サイトを立ち上げただけでお客様が訪れる可能性はほとんどありません。SEOやWEB広告、アフィリエイト、SNS運用などのさまざまな施策を自ら行い、集客していく必要があります。
ショップの信頼感が問われる
ネットショッピングはお金や個人情報を扱うため、ショップへの信頼感が非常に重要です。インターネットでの買い物に慣れている方でも、初めて利用するショップでは「会員登録しても大丈夫かな?」「カードで支払いしても大丈夫かな?」といった不安がよぎることもあるのではないでしょうか。
自社サイトの場合、いかに利用する方の不安を払拭できるかどうか、ショップの信頼感が問われます。ページのパッと見がしっかりした印象かというだけでなく、ご利用ガイドや特商法・会社概要等のページ内容も十分気を配る必要があります。
Amazonと自社サイト(カラーミーショップ)初めて出店するならどちらが良いか まとめ
Amazonを始めとした大手モールへの出店とカラーミーショップ等を利用しての自社サイト立ち上げは、どちらにもメリット・デメリットがあります。基本的には、価格競争力に自信があるならAmazon、ブランディングを重視するならカラーミーショップがおすすめです。お店の特色や強みによってベストな出店方法は異なるため、さまざまな観点から総合的に検討してください。
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